(source: MEET THE MASTERMIND BEHIND THE $100, 24-KARAT GOLD, CRISTAL UBE DOUGHNUT – FIRST WE FEAST )

ニューヨークのウィリアムズバーグにあるレストラン、Manila Social Club ( マニラ ソーシャル クラブ )は、とあるドーナツをインスタグラムにポストしたことで、ニューヨークタイムズに取り上げられ、NYのフード業界に旋風を巻き起こしたと話題を集めました。

そのドーナツとは、24金がまぶされた輝かしいゴールデンドーナツ。なんと、お値段一個100ドル ! 日本円で壱万円前後という驚きの価格です。

ドーナツといえば、一個1ドル前後が相場。日本でも100円台というのが定番ですよね ? しかし、この高級ドーナツのポストを見たニューヨーカーたちは、こぞって箱買い ( 12個入り )で注文をしはじめたそうです。


ゴールデンドーナツを発売した、高級レストランのManila Social Club ( マニラ ソーシャル クラブ )は、兄弟が力を合わせて創業した、家族経営のフィリピン料理レストランです。

家族代々に伝わってきた、フィリピンの家庭の味を正確に受け継ぎながら、ニューヨークシティーの鋭い感性とミックスさせた、上品な家庭料理を楽しめるレストランとして、食通のニューヨーカーの中では名のしれた店となっています。

レストランのコンセプトを一皿に凝縮したのが、ベニ芋のムースにシャンパンのアイシング、24金の金箔(きんぱく)をあしらったドーナツ、『 Golden Cristal Ube Donut ( ゴールデン クリスタル ウベ  ドーナツ )』

アメリカのフード系メディアサイト First We Feast は、2015年末のホリデーシーズンに発端した、このラグジュアリーなデザート騒動の真相について、オーナーである Björn DelaCruz 氏に直接インタビューをしています。

※以下は、First We Feast に許可を得て掲載しています。

 

Q. 24Kのゴールデンドーナツを作るきっかけは?

レストランでは毎週金曜日に、ドーナツプログラムを開催しています。注文はオンラインで木曜日のみ可能です。ゴールデンドーナツを作ったのは、私達がドーナツショップではないからです。

ドーナツが作られたきっかけには、ブルックリンにあるビール工場、BravenBrewery の存在があります。( ここのオーナーと DelaCruz 氏は、同じ時期に創業をしオーナー仲間だそうです。)

私たちはドーナツのイベントを開催するにあたって、このビール工場でつくられたビール、 Braven White IPA をアイシングの材料にして、金粉をまぶしたドーナツをつくりました。これが、ゴールデンドーナツを作る、アイディアのきっかけとなったのです。

金粉とビールをやめて、削った金箔とシャンパンを起用した理由については、私がシャンパンフリークだということです。ニューイヤーを祝う新しい一皿を、メニューに加えたかったということもあります。しかし、その時はこんなに多くの人たちが、12個入りのゴールデンドーナツをオーダーをするとは思いもしませんでした。

しかし、ここはニューヨーク、12個入りのドーナツの箱を広げて食べるというのは、当たり前のカルチャーであるということに気づいたのです !

 

Q.  このドーナツに似たアイディアを、他に知っていますか?

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世界でもっとも高いと言われる、1000ドルのクリスピー・クリームドーナツ via. Luxuary Launches

ひとつ頭に思い浮かぶのは、クリスピー・クリームドーナツ( 英 : Krispy Kreme )が販売した、ホワイトチョコレートとフラワーでカバーされたドーナツです。見ためはもはや、ドーナツには見えませんが…。私達のゴールデンドーナツは、見た瞬間に誰もがこれは、 『 まさしく黄金のドーナツ ! 』 と考えると思います。

普段、私はこのドーナツを見た人たちから、このドーナツはいくらするの ? 食べられる ? 味は美味しいの ? という質問を必ず受けます。現実社会において、このドーナツは魅惑的な存在だと思うのです。

シャンパンの銘柄をなぜ、Cristal ( クリスタル )にこだわったかという理由については、このシャンパンのハニーのようなフレーバーと、紅芋のテイストがピッタリと当てはまるからだと思ったからです。

見ためもキラキラしていてゴールドってどんな味?と思われがちですが、このクレージーに思われる組合せは、とてつもないドーナツの味をつくり出しました。

私は試食段階で、 Cristal ( クリスタル )のボトルを開け、初めてドーナツと一緒に口に含んだ時に、『 なんて、贅沢な組合せなんだ 』 と、ため息がこぼれてしまいました。

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Q.  このドーナツには、あなたの故郷であるフィリピンと、ニューヨーカーとしての経験、ふたつの背景がミックスされていると感じるのですが ?

このドーナツを、私がただゴールドを使っている高級品として、何も考えずに作っていたとしたら、私はもっと最高級の高額なシャンパンを使っていたでしょう。もはや、ここでわざわざドーナツのことを語ることもなかったかもしれません…

私はこのシャンパンが他の材料と、絶妙に合うと判断し起用しました。ただ、インパクトのある商品というだけでなく、味のコンビネーションを軸に考えたのです。

私がもし、ただ高い一皿をゲストに振る舞うとなれば、スタッフに大量の神戸牛を買わせ、それをフォアグラで包み、金箔でカバーしていたかもしれません。しかし、私達がすることは全てにおいて理由があります。例えば、キャビアを使うとなれば、なにか塩辛いテイストを加えたいと思うからです。

これはフィリピン料理において大きなことなのです。私達の食文化には、このような( 高級 )食材を使うことがめったにありません。伝統的なライスプティングに、高級なトリュフを加えるということもまずありません。しかし、トリュフは鶏と相性がよく、さらにライスとも相性が合うとなれば、食材として使うかもしれません。

フィリピン料理は一般的に美味しいと評判ですが、少し可愛らしさに欠けます。そう、なので今わたしたちは、少し可愛らしく、さらに美味しいものを作っているのです。

 

Q.  インスタのポストから、どのくらいのゴールデンドーナツを売り上げましたか ?

正確なことは言えませんが、まだ注文に関してのメールを数多く抱えています。近所であれば、オーナーの私が自ら配達し届けようと思っています。私は、注文した人たちがこのドーナツに、お金をかけてくれているのを理解しています。

私はこのドーナツイベントを、私が単にアシスタントにさせている訳ではなく、自分自身がプライドをかけてやっているということを、注文してくれた人に伝えたいのです。そして、このドーナツは、私達のヘッドシェフが丁寧に手作りしており、私たちがつくり出すアート品だということも。

『 Golden Cristal Ube Donut ( ゴールデン クリスタル ウベ  ドーナツ )』 は、ホリデーを祝ったり、スペシャルな時に食べてほしい ! と、いう意味でつくられました。注目を集めた今後は一年を通して、このドーナツを作る方針だそうです。

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単なる話題集めの高級品としてではなく、贅沢な気持ちで大事な一時を楽しんで欲しいという、シェフとオーナーのこだわりがつまった24Kのゴールデンドーナツ。シャンパンと楽しみたい大人なドーナツの味、想像するだけでとても気になります。

NYに滞在する機会がある方は、試してみてはいかがでしょうか ? ( 注文の詳しいインフォメーションは、Manila Social Club へ )

 

 

参照元 : MEET THE MASTERMIND BEHIND THE $100, 24-KARAT GOLD, CRISTAL UBE DOUGHNUT – FIRST WE FEAST