建築デザイン事務所、 Spark のシンガポールフィスでは、世界中の海に浮遊する、何百億トンものプラスチックゴミをリサイクルするため、ビーチ沿いに松ぼっくりの形をしたコテージを作る計画を進めています。

悲しい現実ですが、毎年だれかが海に捨てた廃棄物によって、100万もの海鳥や、10万ものイルカやアザラシを始めとした、海洋哺乳類たちが亡くなっているそうです。

このコテージは、シンガポールで一番広い公園、イースト・コースト・パーク( 英 : East Coast Park )の、全長20 kmにもおよぶ海岸沿いに順次建設予定で、パーク利用者の宿泊場として利用されます。beach-huts-spark-concept-recycling-ocean-plastic_dezeen_936_3

 

このエコなアイディアは、同じく海洋ゴミをリサイクルし作られた、G-Star RAW( ジースターロゥ ) や Adidas ( アディダス )のシューズをはじめとした、世界的なアパレルメーカーのプロダクトからインスパイアされたものだそうです。

松ぼっくりをモチーフにした、個性的なコテージデザインは、雨風もしのげる快適なキャンプ場所となっており、表面を覆うパネルには、海に浮かぶプラスチックゴミを色別に分類し、細かく刻んでタイル状に加工したものが使われています。

それぞれのコテージは、カラフルにカラーリングされ、スポーティーなフォルムが、楽しいレジャービーチを彩る予定です。

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イースト・コースト・パーク( 英 : East Coast Park ) は、シンガポールのローカルの間でかなり人気のスポットで、広大な面積の公園内では、マリンレジャーやキャンプを楽しむファミリーの姿が多く見られます。

人の集まるビーチでよく問題になるのが、やはり置き捨てられるゴミたち。風にあおられて海に運ばれ、それがやがて海に住む生き物たちの命を奪うことになるのです。

そうした環境問題を、誰しもが目に留まるこのコテージを通して伝えていくことも、計画の課題のひとつとなっています。

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プラスチックゴミは主に、太平洋を中心に集められるそうで、今回、 Spark が起用したこのプラスティックゴミの加工方法は、あらゆる建築の場に活かされることが期待されています。Spark はすでに、オーストラリアでも同じコテージ建設の話を進めているそうで、グローバルなビジネス展開を目指しています。

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このリサイクルシステムが世界中に広がれば、どれだけの海洋動物たちが命をつなぎとめることができるでしょう ?

私達のほとんどは地上に住んでおり、中々海の中の実態を知ることができませんが、私達が海岸に放置したゴミによって、多くの動物たちの命が奪われていることは事実です。人間の出したゴミは人間が処理する、当たり前の現実を、私たちはもっと意識しないといけないと、このプロダクトを通じて改めて思い知らされました。

 

 

参照元 : Spark unveils plans for colourful beach huts built from recycled ocean plastic – dezeen