その小さな家、『  Keret House 』 があるのは、ポーランドの首都ワルシャワの街中。

2つのビルの間のわずかな狭間に建てられた家の幅は、一番狭い場所で72㌢、最大でも122㌢ほど。世界一狭い家と言われている家です。この家を建てたのは、数々の賞を受賞している建築家のJakub Szczesny ( ヤークブ・スゼスニー ) さん( CENTRALA )。わずか13㎡ ほどの空間に、キッチンやバスルーム、ベッドルームまで完備しているというから驚きです。

まずは、この家が建てられる前、ここがどんな場所だったのか…から、紹介していきますね。

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どこでも見るような、ビルとビルとのすき間。

 

建築家のスゼスニーさんは、この道をたまたま通った時に、「 この2つの建物は、きっとつながりたがっている。」 と感じ、自然とここに機能的な空間を建設しようと思いついたそうです。

しかし、塀の裏側を見てみると、そこは皆がゴミを投げ捨てていくだけの、ガラクタだらけの路地裏がありました。

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さらに、この場所に家を建てるためには、ワルシャワ市の建築基準条例を満たすをために、さまざまな課題をクリアしなければなりませんでした。

最終的には市が、この家をアート作品の一部として許可することになり、世界一狭い家の完成までには、何と3年もの月日を要したそうです。

そうして建てられた、家の模型がこちら。

なるほど ! 空間に広がりが出るように、直角三角形型にしたわけです。これだと、側面と天窓からの光が部屋中に入り、狭さを感じさせない、空間を最大限に利用した部屋となります。

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道路に面した部分は、スチールのメッシュ素材で覆われており、外からはここに家があるとは思えないような感じです。

あのガラクタでいっぱいだった場所は、家の玄関へと変貌しました。玄関へは、スチールの階段を降ろしてのぼるスタイルで、なんだか秘密入り口をくぐるかのような、ワクワクさせるデザインとなっています。

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普通のお家とちがうのが、玄関のドアを押し上げて入るという点です。

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斜めの屋根部分は、自然光が取り入れれるように、全面スケルトン張りとなっています。

玄関にのぼる以外に階段はなく、代わりに長いハシゴが立てかけられ、基本的にはこれを使って登り降りをするようになっています。

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一階はキッチン。簡易のトイレ兼シャワールームも完備。

かなり、小さなキッチンですが、ちょっとした自炊もできそうなスペースです。何か集中して作業に没頭したい時など、こもるのには最高の場所ではないでしょうか ?

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二人が腰掛けられる、ダイニングテーブルも完備されています。

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上の階は、広めのデスクスペース兼ベッドルームとなっています。

ベッドを置く場所は、縦に取れるスペースを有効活用していて、足を伸ばしながらゆったりと眠りにつけます。

さらに、ベッドルームには小窓付き。ちょっと昼寝をしながら空を眺めたり、イマジネーションが湧きそうな空間です。

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現在は、イスラエル人の作家、エトガル・ケレットさんの仕事場として使われているそうです。木登りをする感覚で住める家、、ちょっと体験してみたいものですね !

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世界一幅の狭い家は、建築家のほんの思いつきで建てられた感じですが、狭小住宅など、狭い土地に住宅を建てる際の参考として、多くの人の共感を呼んでいます。

 

 

 

参照元 : See what it’s like to live in the world’s narrowest house – contemporist