災害や病気のために、シェルターでの生活を余儀なくされたとしても、今までのライフスタイルを少しでも保ちたい…マイホームでなくとも、外観やデザインを選択でき、なおかつ低コストで建てれるシェルターがあれば、少しでも長い避難生活を豊かにできるのではないでしょうか ?

Framework house ( フレームワークハウス )』 と呼ばれる、このシェルタープロジェクトは、現在カンボジアの首都、プノンペンの郊外に居住する、HIV エイズによって経済的ダメージを負った、患者とその家族を対象に進められています。

数世帯がすでに居住をスタートしており、将来的には部屋を付け加えたり、店舗へとカタチを変えたり、一時的なシェルターの役割を終えた後も、地域に密着するデザインがコンセプトです。さらに計画は地域の雇用問題や、技術提供も視野に入れられています。

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▼『 Framework house ( フレームワークハウス )』 のコンセプトがよく解る短編動画

洪水対策のために、高床式に建てられたシェルターは、レンガやコンクリート、竹、さらにリサイクル資材など、その土地で手頃に手に入る材料が使われています。

価格は一棟2,500 米ドル ( 日本円で約30万8千円 / 1 ドル = 123.4円計算 )だそうで、今後も寄付金を元に建設が予定されています。住人は好きな外観デザインを選択し、なおかつ材質なども指定できるシステムです。

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すでに入居が決まったこのシェルターは、一階の外壁をレンガ壁に指定し、ブルーの塗装にこだわりました。

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雨水を貯めるタンクや、風通しを考えたバルコニーなど、低価格でも快適に住める住居がコンセプトです。

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竹やウッドで作られたバルコニー、全く新しい住居デザインではなく、この土地の伝統的な建築様式も取り入れられています。

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さらに建設現場では、地元の人たちの雇用を積極的に行い、将来の地域発展のために、リサイクル資材や建設のノウハウなど、技術提供も行われる予定だそうです。

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▼ブルーにペイントされた壁の、新しい高床式シェルターで、笑顔で写真撮影を迎えた子どもたち ( カンボジア・プノンペン郊外 )

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今後、このプロジェクトは南アジアを中心に、その土地に合った建築様式や雇用を踏まえながら、拡散していく予定だそうです。避難する側の人たちと、その周辺地域の目線に立った新しい計画に、今後も注目ですね。

 

 

参照元 : framework project provides low-cost, customizable homes in cambodia – designboom