ポーランド出身で、現在ニューヨーク・ブルックリンをベースに活躍するニットアーティスト、Olek  ( オレック )。カラフルなかぎ編み針の独創的な作品をテーマに、世界各国でさまざまなアートパフォーマンスを繰り広げています。

今までも、メキシコの海中でダイバーや人魚をニットで包んだり、ブラジルの公園では巨大なワニの遊具をニットで包んだ作品を披露したりと話題に事欠かない彼女が、次の舞台へと選んだのは、北欧の国フィンランドです。

築100年という北欧の家を、ショッキングピンクの毛糸を使い、かぎ針で編んだ巨大な作品。一体、どんな想いが込められた作品なのでしょうか?

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アーティスト Olek が、ピンクのニットの家に込めた未来への想い

フィンランドの郊外カバナという町に、今からおおよそ100年前に建てられたこの家には、かつてひとつの家族が住んでいました。

しかし、1939年にはじまった冬戦争 ( ソ連がフィンランドを侵略1939-1940 ) により、庭に落ちた爆弾を避けるため、家族は避難することになりました。幸い家は爆撃による焼失を免れ、家族はこの家を手放すことは永遠になかったそうです。しかし、現在も世界各地で長期に渡る戦争・侵略のため、 2015年一年だけでも、 2千100万人 もの人々が家を強制的に奪われるという状況が続いています。

Olek はこうした状況を知り、「 このフィンランドのピンクの家が、輝く未来へのシンボルとなって、人々の気持ちを満たして欲しい 」 という想いを込めて、今回の作品を手がけたそうです。

家一軒をまるごとニットで包むために、内戦がつづくシリアやウクライナの国の女性たちが、ボランティアとしてOlekの作品を手伝いました。

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編んだニットの生地には、北欧らしいさまざまな模様が施されています。その生地のパーツを家にかぶせながら、かぎ編みだけで張り合わせていく、ボランティアの女性たちとOlekのスタッフたち。

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作品を作り上げていく彼女たちからは、自然に笑顔があふれています。

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こうして完成したショッキングピンクのニットの家。煙突の先から地面まで、すべてがニットで覆われています。

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olekさん(@oleknyc)が投稿した動画


あらゆるものカバーして注目をあつめる Olek のニットアート。世界の平和の象徴として、この家がシンボル化されることを望んでいます。

ピンクの家の模様は、Olek のインスタグラムからもご覧いただけます。

 

 

 

参照元 ; Artist Olek Covers a House in Finland with Pink Crochet – colossal , boredpanda , mental_floss