ドイツ人カップルの二人が、毎日のルーティーンを繰り返す都会暮らしに別れを告げ、新たな人生のはじまりとして選んだのは 『 古いスクールバス 』 。
海外のスクールバスといえば、黄色の塗装に長い車体、中には椅子がびっしりと詰め込まれています。二人はそのバスのセルフリノベーションを決行。そして、夢のような住居兼移動手段としてバスが蘇りました。
二人の目的は、このバスがクタクタに使えなくなるまで旅をつづけること。愛犬と共にアラスカをスタートし、南を目指して旅をしているそうです。
スクールバスを改造して旅をしているのはこの二人。
キャプテンをつとめる彼氏フェリックスと、ミュージシャンでありながら大工仕事もバリバリとこなす彼女のモーグリ。そして、バーニーズマウンテンドックの愛犬ルーディくんです。
Driving and living area
運転を主にしているのは、彼氏のフェリックスだそう。動画でも、運転席は僕のスペースだと言っています。中でもお気に入りなのが、スクールバスを感じる大きなギアやハンドル。男心をくすぐります。
大きなフロントガラスには、旅には欠かせないナビと、後方に付けられたバック専用カメラを確認できるスクリーン、スピーカーなどを管理できるスマホスタンド、90年代から使われているという扇風機など、運転時間を快適に過ごすための設備が整えれています。
運転席後方のリビングエリアには、大きなソファーと折り畳めるダイニングテーブルが完備されています。サイドには大きな窓があり、外の景色を満喫できるオープンなスペースです。
ソファーは、愛犬のルーディくん専用のスペースとなってしまっているようですが、ゲストが来た際には引き出してベッドにもなるそうです。
収納スペースはソファー下と運転席の上部にあり、全体にスッキリとしたデザインです。
Kitchen
彼女のMOGLI ( モーグリ ) が腕を振るうキッチンスペース。都会で暮らしていたときよりも、広いキッチンとなって大喜びだそうです。
たくさんの収納が付いたキャビネットに、陶器のシンクは女子の憧れ。十分な調理スペースやコーヒーメーカーやトースターなども置かれています。
シンク上の収納扉の中には、歯ブラシや鏡なども収められており、洗面台としての役割も果たしています。
ほとんどが自炊で過ごしているという二人。オーブン付きのガスコンロは4つ口でプロパンガスを使用。キッチンにも大きな窓が付いており、天井にはルーフトップに出るための窓もあるので、窓を開ければ換気も十分にできるようになっています。
Toilet and Bathroom
トイレとバスルームは、キッチンとベッドルームの間に位置します。
ちょっと小さめのトイレは、大人一人が座るのだけのスペースですが、窓も付き快適な空間でうす。トイレは「※コンポスティングトイレ」となっており、水をほとんど使わずエコなシステムを採用しています。
※別名、バイオトイレ=排泄物を木質材(おがくず、ヤシ皮繊維、ピートモスなど)と混ぜ合わることによって、(1)好気性微生物による分解、(2)水分吸収、(3)臭いの軽減,を行う。多くの場合、バイオトイレにおける微生物の有機物分解は、低速分解・低温分解によっておこなわれる。
スクールバスのリノベーションの中でも、特に力を入れたというのがシャワールームの内装。壁一面に張られたエメラルドグリーンのタイルは、ハンドメイドの Mercury社製のモザイクタイル。毎日使う場所だからこそ、豪華に長期的に使えるものが映えますね!
Big and cozy bedroom
バスの後方にあるのが、大きなクィーンベッドが置かれたベッドルーム。ベッドから見れるように壁に掛けたApple TV で映画鑑賞も楽しめるスペースです。
真っ白でコーディネートされた明るいスペースに、収納もたっぷりのベッドルームは、もはやスクールバスということを忘れさせる空間となっています。
ベッド下のデッドスペースにも引き出しを付け、収納を確保しています。
私はテレビなんか気にないわ!というは、天窓を開けて満点の星空を眺めながら寝るのが、お気に入りのベットタイムの過ごし方だそう。
壁の木材には、ほとんど廃材を使っています。重さがあるのがデメリットとなりますが、安価で手に入り、見栄えも良いのが特徴です。
バスのところどころに飾られた、フォントを入れたフレームもポイントとなっていますね!
Garage area
ベッドスペース奥は、ソーラーパネルと連結したバッテリー、夏の蒸し暑さに対応するクーラー、予備のプロパンガスや、彼女のがたまに弾くキーボードなどが収納できるガレージスペースとなっています。
こちらは後方からのドアからもアクセスができ、通常は自転車などの彼らのオモチャも収納されているようです。
おわりに。
さまざまな生き方・暮らし方がある中で、スクールバスで旅をするという選択をしたカップル。リノベーションもすべて二人で協力して行っており、その過程もビデオに収めて公開しています。
これだけの作業をかけて仕上げたバスですから、バスがクタクタになるまで旅をつづけたいという気持ちもよくわかりますね。
びっしりと椅子が並んでいたスクールバス。椅子を撤去して床を張り替え、すべての作業を二人が行っています。
▽リノベーション最中のキッチンの様子。
二人のリノベーション完成までや旅の道中を映した動画は下のリンクから見られます。
Youtube ; Expedition Happiness
参照元 ; German couple transforms old bus into a mobile home – Homecrux