日本における、現代建築デザインの世界的にも有名な特徴として、限られた都市部の狭い土地に、どれだけ快適な住まいを建てれるかという点があげられます。

都市部に人、住居が密集する東南アジア、近代化が急速にすすむベトナムでも、日本のモダンな狭小住宅に似た設計デザインが注目を浴びているようです。

ベトナムの建築デザイン事務所、 SMA Studio のオフィス。ビルとビルとの間に挟まれた、限られた土地。どのようなスペースになったのでしょうか。

sma_studio04-1

Concept

『 SMA254 』 は、わずか10㎡ほどのエリアに建てられた、ベトナムの中心都市、ハノイにあるオフィスビルです。

隣家が隣接するエリアには、隣の家を隔てる1メートル幅ほどのすき間(道)しかなく、2.5m × 4m という限られたスペースに置いて、たくさんの課題があげられました。

さらにリノベーションにあたっては、低コストかつ近所への騒音対策から、短期間での完成も求められました。

sma_studio14

建設にあたって、どのようにこの小さなスペースを、いかに機能的にフレキシブルなデザインにするか、自然光、省エネを考えた換気システムを取り入れることができるか ? など、必要な条件があげられ、モデルをつかったアイディアの改善が幾度となく行われたそうです。

diagramc

Material

素材にはホワイトに塗装されたスチールや鉄がメインに使われています。ホワイトに塗装を施しているのには、単に空間をエアリーに見せるだけでなく、自然光を反射して部屋を明るく見せるというメリットもあります。
光の入る大きなスライドドアをつけた中二階には、ラスティックさとモダンな雰囲気をだすように、ウッドとコンクリートを天井や床に使っています。

anigif

2階のフロアが作業デスクスペースとなっています。sma_studio10

床から天井までの大きな窓があることで、空間に広がりがでます。また、真っ白に塗装されたスチールの壁や天井も、光を拡散しスペースを大きく見せる要因となっています。

sma_studio07

建物を設計する上で特にポイントとなったのが、各フロアをつなぐ吹き抜けの階段です。最上階からの光を、各階に届ける役割も担っています。

sma_studio06

Space

階段、窓、段差ちがいのロフト、すべてが縦のつながりを重視したスペースです。

ちがう階でもつながりを感じる、これはオフィスには欠かせない要素のひとつでもあります。

sma_studio25

さらにオフィスにはリラックスした空間も多く感じられます。光を通すために段ちがいで設けられたミニロフト。

小さな小さな空間ですが、座布団が敷かれ、居心地がよさそうです。

sma_studio19

最上階は緑が茂るルーフバルコニーとなっています。オートチックの灌漑システムが供えられ、ガラスの天窓の上に葉を広げる木は、心地よい日陰を室内にもたらします。

sma_studio11

縦長に広がる空間は、各階ごとにユニークなデザインを感じさせ、まるで大きなツリーハウスのようにも感じます。

実は、このオフィス、将来はファミリー向けにと、用途も変えられることも念頭に、設計されているそうです。

オフィス兼自宅としても利用できそうな、参考になりそうなデザインですね。

 

参照元 ; SMA254 / SMA Studio