世界にはさまざまな要望を含んだ、理想の家の設計オーダーがあるものですが、ピアニストである女性がイギリスの建築デザイン事務所、 David Sheppard Architects へ出したリクエストは、2台の大事なピアノのためのスペースが十分に確保できる1ベッドルームの邸宅。
建築家のデビットさんが最初にこの地を訪れたときに見た、レンガ壁が並ぶ塀をインスピレーションにしてつくられたのは、曲線美の美しい彫刻作品のような家の設計です。
まるで楽譜の上に描かれた旋律のように、美しい曲線を描く魅力的な室内は、ピアノの美しい音色が家中の響き渡る、コンサートホールのようなデザインとなっています。
曲線沿いに作られた窓が、まるでピアノの鍵盤のようにも見えますね。室内はウッドづくりが美しく、明るくシンプルな空間です。
部屋が曲線ならばそれに合うキッチンは、丸みを帯びたデザインに。円形の調理台と換気扇はかなり個性的です。
ロフト上を上がったホールはピアノ置き場に。ちょっとしたコンサートホールにもなりそうな、広々とした空間でのびのびと演奏を楽しめます。
婉曲した屋根は内部から見るとこんな感じに、天井までのぼる長い窓も迫力がありますね。
トラディッショナルな家が並ぶ住宅街の中でも、一際目を引くモダン建築が特徴のお家です。
ピアニストである依頼者のリクエストに、想像以上の芸術性を感じるデザインに感銘をうけます。まるで音楽ホールのような家屋は、ゲストをたくさん呼んで演奏したくなること間違えないでしょうね。
参照元 : House for a pianist by David Sheppard Architects features fluted outer walls – deszeen