夏シーズン到来の数週間前、二人のスペイン人起業家がバルセロナのボルネ地区に、イタリアブランドのジェラートショップ、”DINO”( ディノ ) をオープンさせる事を決意しました。工事施行から、オープンまでの期間はわずか 一ヶ月ほど。短期間、予算内での冷蔵庫やショーケースなどの備品調達、床材やロゴ作成など限られた条件から、工事執行までの工程は厳しい道のりだったそうです。

その全ての条件をクリアし、魅力的なショップを完成させたのが、レストランやカフェなど飲食店のデザインを中心に手がける、スペインのJordi Ginabreda Interiorisme

彼らのプロジェクトは、今までも数々と紹介してきましたが、今回は一体どんなお店が仕上がったのでしょうか ?

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魅力的な店を完成させるために、建物自体に元々あったレンガ壁を活かすこと、ロゴが際立つような配色を取り入れること、そして店内にすべての配管をむき出しにすることなど..etc.,.いくつかの条件とコンセプトが掲げられました。

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素早くスケッチするかのように、スピード、簡潔さを求められたプロジェクト

店内デザインは、まるでスケッチを描くかのように進められていったのだそう。店内をキャンバスに、そのキャンバスには配管という一連のラインが描かれ、このラインによって店内の空間が様々にデザインされていきました。

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大きなショーケースの上には、ジェラートのお店らしい、ボー ダーライン生地を使用した装飾テントと、サイン看板を立体的にデザイン。サ イン看板にはアクリル樹脂素材が使われ、バックライトが内蔵することで、各々の商品の掲示、照明の役割も果たしています。

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ポップで真っ赤にペイントされた配管からは、ランプやシーリングファンがつり下げられ、店内を彩るアクセントにもなっています。jordi-ginabreda-04

シーリングファンは、スペインの Soler i Palau ( ソレイ イ パラウ ) 社製のもの。ランプには、 IKEA ( イケア ) の ARÖD ワークランプが使われているそうです。

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ロゴと同じ深紅色にペイントされた、配管とランプ、シーリングファン。背景の壁と天井には、深紅色の補色であるスマルト ( 紺青色 ) カラーが起用され、バランスのいい配合となっています。

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店の正面の大きなショーウィンドウの部分にも。ラインというコンセプトは活かされており、ネ オン管を利用したコーンと。丸いジェラートの形状をしたデザインがユニークです。このネオンは常にライトを発し、店の看板の一部として、通行人の視線を店内と誘う役割も果たしています。

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Project ; Gelateria Dino Born, Barcelona, 2016

– Jordi Ginabreda Interiorisme

ディレクター : Jordi Ginabreda ( ジョルディ ジナブレダ )

アシスタント : Rumi Kurabayashi ( 倉林瑠美 )

フォトグラファー : Marcela Grassi( マルセラ グラシ )