日本でも江戸時代より雪国では、「 雪室 」 と呼ばれる天然の冷蔵庫を使用していたそうです。電気冷蔵庫が登場し便利になった今、消滅しつつあるこのゼロ・エネルギーの冷蔵庫ですが、今ふたたびその機能性の高さが見直されています。

オランダデザイナー、Floris Schoonderbeek がデザインしたのは、円形型のシェルターのような地下貯蔵型冷蔵庫、『 Groundfridge ( グランド・フリッジ )』 。5人分の家族の食料、約500キロ分を貯蔵できるこの冷蔵庫は、地中に埋めることで、一年を通し約10度~15度の室温を保つことが可能です。

この温度は野菜やワインなどを貯蔵するのに最適なもので、地下に埋めることで場所も取らず、農家の出荷前の野菜の貯蔵や、アパートの共同冷蔵庫としての用途も期待される、ゼロ・エネルギーのエコなアイディアが注目されています。

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木の木陰など、なるべく冷涼感のある立地で、根っこ近くの地中に埋めることを条件としています。

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貯蔵庫内には階段を使い下りることができ、中には五段の木の棚が用意されています。

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設定の温度は約10度~15度。通常の冷蔵庫の冷蔵室が約3度、野菜室は6度となるので、すこし温度はそれよりも高めです。しかし、タマゴや野菜の鮮度を保つには、ちょうどいい温度となります。

ちなみに赤ワインを貯蔵するのに適したワインセラーの温度は、約13度前後が目安だそうで、赤ワインのワインセラーとしては、かなり適した環境かと思われます。

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また、災害時にはシェルターとしての活躍も期待されています。

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ビーチでも、周囲よりは温度が下がるかもしれません。キンキンに冷やすには無理があるかもしれませんが、ドリンクを貯蔵しておくにはいいかもしれませんね !

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素材は、軽量のポリエステル積層用樹脂( 船などのパーツにもなる )を使っており、シャベルカーで穴を掘るだけで、簡単に設置が可能という点も注目されています。

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すでにオランダのメーカー、Weltevree で販売が開始されており、オランダでは街中のアパートや、農場での利用が期待されています。

ゼロ・エネルギーやエコに対してのテクノロジーが、国を上げて飛び抜けている、オランダならではの発想をもったデザインに、学ぶ点が多いと感じますね !

 

 

参照元 : Floris Schoonderbeek’s Groundfridge chills food without electricity – dezeen , cotemporist