今年2015年には、世界初の3Dプリンターで建てる家が登場し、現在も私達の住居デザインが日々、進化し続けていることは明確です。

アメリカのフィルムデザイナー、 Jackie Lay が手がけたアニメーション、 『 Housing Through the Centuries 』 は、古代から現代まで文明の進歩、テクノロジーの発展と共に進化した、住居デザインの歴史がつづられています。

今回は動画中のイラストと共に、それぞれの時代の建築様式を解説しながら、数世紀に渡る人類の家屋デザインの歴史へと、タイムトラベルの旅へみなさんを招待したいと思います !

house

みなさん、紀元前25000年前に到着しました !

プロポネソス半島( ギリシャ )のフランクティ洞窟に人類が初定住した頃です。その痕跡が伺える、後期旧石器文化の時代の洞窟壁画からは、すでに人類がハイレベルの芸術的技術を持っていたことが確認できます。

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紀元前16000年前頃 になると、マンモスの毛皮や骨で覆ったラウンド型の家が登場します。

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紀元前11000年前頃には、ティピーのようなテントに住み始めます。寒さをしのぐために毛皮でカバーをし、石で風が入ってこないような工夫がされているのが特徴です。

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紀元前8000年前頃、現在の中東地域を中心に、より頑丈な泥粘土を素材とした建築がはじまります。

mudbrick

紀元前1200年前頃、掘立柱建物( ほったてばしらたてもの )という、高床式の住居が建てられます。現在でも東南アジアをはじめとし、水上ハウスと呼ばれるような家屋にも見られる建築法です。

stilthouse

紀元前500年前頃、古代ローマ都市では、ドムスと言われる高級住宅が登場。雨水を貯めて作る中庭プールや、大理石で装飾された玄関ホール、寝室など各部屋を壁で隔てるなど、現在の建築のベースのようなデザインが見られます。

doums

同時代、古代ローマの一般市民の住居は、インスラと呼ばれる3階から5階に及ぶ、現在のマンションのような建物でした。外壁を煉瓦で築いた、天然無筋コンクリート造りの建築が、この時代既にあったとは驚きの事実です !

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さて、1世紀のはじまり西暦0001年に突入です ! 煙突の付いた木枠( ティンバーフレーム )を用いた家が登場し、住居デザインはより ” 家 ” らしくなってきました。

timberframe

日本が弥生時代の3世紀頃になると、海の向こうでは権力の象徴でもある、大きな 『 』 が建設されはじめました。

chateau

変わって9世紀頃の日本、平安時代末期に書かれた書物には、「まちや」という呼び方が既に登場していたそうです。しかし、その頃の町家は簡素な小屋のようなもので、現在の町家の元となるスタイルが確立されたのは、江戸時代半ばのことだったそうです。

machiya

10世紀のトルコでは、ラクダを連れたキャラバンと呼ばれる商人の集団が、宿泊や取引などの場に使う、キャラバンサライという施設が登場します。中庭のある2階建てが基本の建築様式で、一階は管理人などの住居、二階は宿泊場として使っていました。

caravanserai

バリのゴア・ガジャ と呼ばれる洞窟寺院は、11世紀頃建てられたといいます。内部には全部で15の横穴があり、かつては僧侶が瞑想したり、睡眠をとったりした場所として使われていたそうです。

carvedhouse

同じく11世紀に登場した、イギリスが発祥元とされるコブハウス。ワラを編んだベースの上に、土壁を塗った建築で、釘などを一切使わないエコハウスの原型のような家屋となっています。

cobhouse

12世紀を皮切りに、フランスで花開いたゴシック建築。パリの有名な大聖堂など、今もその建築はヨーロッパを中心に確認でき、具体的な様式としては、「 技術的側面 」「 美術的特徴 」「 空間的 」 などいくつかの見方、見解が上げられます。

gothic

同じく12世紀、ユルト( ゲル)が登場。現在でも、モンゴルの遊牧民の伝統的な家屋として使用されています。

yurt

16世紀、イギリス・スペイン・オランダなどの植民地に発達した、建築・工芸のコロニアルスタイル。ヨーロッパの建築様式を模倣し、植民地向けに実用性を加え改良したデザインが特徴です。

colonial

日本では江戸時代( 17世紀前半 )、現在観光地としても有名な、白川郷の 合掌造りに見られる民家が登場しました。

minka

同じく17世紀、中国では『土楼 ( どろう )』 と呼ばれる建築物が登場しました。別名、客家土楼(はっかどろう)とも呼ばれ、20世紀までに建てられたものが現在も多く残ります。通常は円形や長方形で、高さは3階か5階、80家族以上が生活しており、外部の侵入を防御するために入り口はひとつ、分厚く頑丈な鉄板で頑丈に造られた扉が設けられています。

tulou

18世紀に登場したボザール様式とは、建築様式の一つで、フランス・パリにあるフランス国立美術学校エコール・デ・ボザールで建築を学んだ、アメリカの卒業生が、自らの成果を本国において披露した際に用いた、建築のヨーロッパ古典様式のこと。

本家ヨーロッパと異なる点は、アメリカらしくその建築サイズが格別に大きく、大胆な彫刻なども特徴的。日本の三越百貨店本店も、この様式を参考にしたデザインと言われています。

beauxarts

紀元前~18世紀まで、さまざまな住居の建築様式の歴史へ、タイムトラベルは進みました。ちょっと長くなってきたので、19世紀以降は次の記事で紹介していきたいと思います。お楽しみに !

 

参照元 : Video: Housing Through the Centuries – arch daily