古代から現代まで文明の進歩、テクノロジーの発展と共に進化した、住居デザインの歴史をつづった、アメリカのフィルムデザイナー、 Jackie Lay 作のアニメーション、 『 Housing Through the Centuries 』 。

その動画を元に、それぞれの時代の建築様式を解説しながら、数世紀に渡る人類の家屋デザインの歴史へと、タイムトラベルの旅へみなさんを招待したいと思います !

パート2 となる今回は、19世紀から現代までの住宅デザインの世界へとご案内。現代に近づくにつれ、モダンな建築デザインが多くなっていきますよ。

▼パート1 のタイムトラベル旅( 紀元前から18世紀まで )はこちらから。

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19世紀中頃、イギリスの産業革命によって、それまでの手工業から機械工業に変わっていく中で、クラフトマンシップ( 職人魂 )への回帰を提唱した、クラフトマンスタイルの建築様式が生まれました。

後にこの建築スタイルはアメリカへ渡り、現在でも南カリフォルニアを中心に、多く見られる建築様式となっています。

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▼南カリフォルニア・サンディエゴ、アメリカン・クラフトマンスタイルの家 ( via . wikipedia

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同じく19世紀、バード ( ロマーニワゴン )と呼ばれる馬車型の家が登場。別名ジプシーワゴンとも言います。移動型民族であるロマ( ※近年の日本では、ジプシーは差別用語に当たる可能性があるため、ここではロマと表記させていただきます。 )の人々が、かつて住んでいた馬車型の住居です。

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馬車は木製ですが、派手できらびやかな装飾が特徴。家族で移動しながら生活をしていたロマの人々は、一生をこの馬車で過ごしたと言います。

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▼馬車内のイメージ、鮮やかな色のインテリアが特徴です。元々、ロマの人々はエジプトから移動してきたので、このように中東っぽいインテリアなのかもしれませんね。

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19世紀の代表的な住居デザインのひとつが、ビクトリアン様式。ハノーバー朝・ビクトリア女王( 在位1837~1901 )時代の建築様式のことを指します。

産業革命以降、世界の「工場」としてイギリスが繁栄した時代に、その栄華を世に示すがごとく発展したスタイルです。12世紀のゴシック様式のリバイバルと言われるほど、中世の豪華さを感じさせるデザインが特徴です。

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▼ビクトリアン様式の家 ( via . Home decor )、欧米諸国に影響を与えた建築様式の代表格です。

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ようやくタイムトラベルも後半、20世紀へ突入しました !

20世紀を代表する住居デザインとして有名なのが、政府が運営する 『 公営住宅 ( 英 : Public Housing )』 です。今や世界各国にある公営住宅ですが、起源は19世紀イギリスで起きた産業革命により、都市部の人口が急激に増加したために作られたと考えられています。

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中でも香港( 都市部の人口密度は世界四位 )で有名な公営住宅には、なんと22,000人もの人が住んでいるそうです !

( via . South China Morning Post

モダンなプレハブハウスは、資材の運送や組み立てが簡単なことから、今や世界中で人気の住居デザインです。デザインや部屋数などもカスタマイズしやすく、デザイナーズ風のプレハブハウスがトレンドの主流となっています。

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モバイルハウスはプレハブハウスに車輪を付けた、移動が可能な定住型キャンプトレーラーで、別名トレーラーハウスとも呼ばれています。ハリウッド映画やドラマでも出てくるので、知っている方も多いことでしょう !

1950年初頭の欧米では、手頃な値段で手に入るマイホームへと、人々の趣向がシフトし始めたため、モバイルハウスが広く受け入れられる様になったと言われています。

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近年、欧米を中心にミニマルライフを求める人々が増えており、再びこのモバイルハウスにスポットが当たっています。

▼ビンテージのキャンピングカーとしても人気のエアストリーム

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1970年代に登場したドーム型ハウスは、発泡ポリウレタンを素材として建てられました。日本では九州のテーマパーク、阿蘇ファームランド内でこのドームハウスに宿泊することが可能です。

天窓が付いていたり、中は物語や架空の世界に出てきそうな、夢のあるデザインとなっています。興味がある方は一度泊まってみてはいかがでしょうか ?

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コンテナハウスは言わずと知れた、今トレンドの住居スタイルですよね ! 貨物コンテナを改造したものなど、低下価格で夢のマイホームが建てれることから、若年層を中心に人気を博しています。

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2015年に戻ってきました ! 今年上半期でホットな住居デザインと言えば、この3Dプリンターで建設した家ではないでしょうか ?

もはや人力の工事はほとんどいらず、巨大な3Dプリンターが自動で家を建てる時代がやってきたのです。

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今年の始め中国で実現された、巨大な3Dプリンターで建てられた6階建ての住居。リサイクル済の建設廃棄物を材料に作られたそうです。

( via. www.3ders.org 

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古代から現代まで、人々の住まいの進化を旅したタイムトラベルの旅、いかがでしたでしょうか ? 今後も進化しつづける、私達の住まいの変化が楽しみですね !

▼『 Housing Through the Centuries

参照元 : Video: Housing Through the Centuries – arch daily