日本人の建築家、坂茂 ( ばん しげる ) 氏が 、建築界のノーベル賞とも言われる、プリッツカー建築賞の、2014年度の受賞者に決定されました。

坂氏はマイノリティ、弱者の住宅問題に鋭い関心を寄せ、仏北東部のポンピドーセンター分館の設計や、ルアンダなどの難民キャンプ、災害被災地での支援活動などで知られる建築家です。

プリッツカー建築賞では、去年の伊東豊雄氏に引き続き、2年連続で日本人が受賞となっています。

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世界の Ban Shigeru の作品

 

Curtain Wall House / カーテンウォールの家

 

布でカーテンウォールを作り家屋の外壁へと用いた、斬新なアイディア。

 

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Naked House / 家具の家

 

1995年の兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)に影響を受け、柱や壁のない家をデザイン。

家を支える構造が家具自体であるため、家の内部の家具も工場で一括して制作することにより、コスト削減にもなっているそう。

 

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 女川町コンテナ仮設住宅

 

1995年の兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)後、十分な平地がなく、仮設住宅が建設できないという問題を聞きつけ建設した、多層階のコンテナ仮設住宅。

 

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Paper Concert Hall in L’Aquila / 紙のコンサートホール

 

2009年にイタリアで発生した、ラクイラ地震の際に多大な被害を受けた、国立音楽院の建物を、日本の外務省の支えもあり、再建したのも 坂 茂氏。

組み立てが簡易で、耐久性に優れた紙のコンサートホールを、早期に建設することにより、被災民の心の支えとなる音楽活動の再開に弾みをつけたそう。

 

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Cardboard Cathedral / 紙のカラドラル

 

2011年、ニュージーランドで発生した大地震で、被害を受けた街のシンボル的存在、クライストチャーチ・カテドラルの、当面の仮り施設として建てられたのが、坂氏のデザインによる、紙のカラドラル。

約10年ほどかかると言われる、本堂の復興建設の間の、信者の祈りの場となっているそうです。

 

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作品づくりと社会貢献のために、さまざまな被災地に希望をもたらした、坂 茂氏の今回の受賞は、災害が多発する現代を象徴するような受賞だと感じます。

 

 

参照元 : Shigeru Ban wins Pritzker Prize 2014 – dezeen