20世紀デザインの異才といわれる、フランスの建築家 ジャン・プルーヴェ ( 1901-84 )が、1940年代にデザインしたオフィス家具と照明を、ヨーロッパ最強のファニチャー・ブランド Vitra(ヴィトラ)社 と、オランダ発のジーンズ・アパレルブランド、G-Star RAW ( ジースター ロゥ )がタックを組み、 『 Prouvé RAW Office Edition ( プルーヴ ロゥ オフィス エディション)』 としてリバイバルさせ話題を呼んでいます。
Jean Prouvé / ジャン・プルーヴェ ( 1901-84 ) とは ?
建築生産の工業化に大きな役割を果たしたジャン・プルーヴェ は、デザイン、建築、エンジニアリングの領域において、 20世紀における、もっとも多才で革新的な創造者のひとりに数えられます。
プルーヴェの仕事は、ペーパーナイフから照明器具、家具、建築のファサード部分、プレハブ建築、モジュールを用いた建築システム、大規模なホールにいたるまで、きわめて広範囲に及びました。
それらは手仕事の精神を残しながら、( 実際に彼は自らの工場を持ち、常に職人と共に作業を進めていた。 )工業的な技術によって作られるものとなっている点に大きな特徴があります。( 引用 : Smt )
( 写真参照元 : johnlyle style )
彼を師と仰ぐ偉人たちも多く、オリジナルのヴィンテージ家具の中にはオークションで数千万の値段がつくものもざらだそう。
世界中のセレブがこぞってコレクションしており、 海外ではブラッド ピッド、マーク ジェイコブス、国内では NIGO ( ニゴー )がコレクションしていることでも有名です。( 引用 : ウィキペディア )
▼代表作のひとつ、シテ ・アームチェア ( 1931-32 ) / 写真参照元 : Vitra ( ヴィトラ )
Prouvé RAW Office Edition ( プルーヴェ ロゥ オフィス エディション)
プルーヴェ が1940年代に、フランスの企業向けにデザインしたオフィス家具と照明。工場の内部をイメージさせるような、産業的なグリーンカラーは、ヴィトラとジーロゥのアートディレクターにより蘇りました。
レトロでヴィンテージなフォルムは、現代でもモダンで新鮮なイメージ。会社だけでなく、自宅のホームオフィスとして利用しても、かっこいいデザインです。
渋くフレッシュなグリーンは、ヴィンテージなイメージを感じさせます。深めの色合いのウッドとの相性も良く、モダンなインテリアスタイルにマッチしそうですね。
材質にはスチールやウッド、革などを使用しており、工業的な中にも手造りを感じる、プルーヴェ ならではのエッセンスが入っています。
デスクやシェルフだけでなく、コレクションには会議用テーブルや、ラウンジチェアなど、バラエティーにとんだラインが発表されています。
重厚なレザー使いがかっこいいラウンジチェア。スチールとウッド、革の組み合わせが、工業的なのですがハンドメイドの上品さを感じさせます。
大きく目立つネジが、機械的でインダストリアルなデザイン。横から見ても美しく魅力的なフォルムですね。
コレクションは 2016 年末までの期間限定で、ヴィトラのディーラーやサイトから閲覧が可能です。
偉人が残したヴィンテージモダンの精神を、家具ブランドとアパレルブランドが受け継いだ、ファッショナブルなオフィス家具のデザインに惹かれますね。
参照元 : VITRA & G-STAR RAW LAUNCH PROUVÉ RAW OFFICE EDITION – design milk