戦時中に燃料庫として使われていたバンカーを、モダンなホリデーハウスにリノベーションしたのは、ベルギーのデザインスタジオ B-ILD です。

多くの要塞や砦が存在する、オランダの内陸部フルールン ( Fort Vuren )という町に位置するこのバンカーは、第二次世界大戦まで実際に使われていたもので、その後は荒廃が進んでいました。

リノベーションされた室内は、 約 2 メートルに満たない低い天井と、わずか 9 ㎡の極小スペースですが、リノベ後はキッチンやダイニング、大人4人が寝れるベッドスペースに変身。機能満載の備え付けインテリアが興味を引くデザインとなっています。

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モダンなリノベーションは、近代建築の三大巨匠と言われた、ル・コルビュジエ が自らのバケーションハウスとして設計した、 Cabanon de vacances を参考にデザインされたそう。

 

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キッチンは、外からもアクセスしやすい入り口側に位置し、壁の内側に埋め込まれるように設置されています。ボロボロのコンクリートは昔のまま残され、荒廃が進んでいる部分だけ補強されているそうです。

 

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内側のインテリアは全て上下に動かしたり、たたみ込むことで壁に収納することが可能だそうで、狭い空間でも広くスペースが使え、のんびりと休暇を楽しめそうです。

 

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またダイニングの椅子は、サイドテーブルやコーヒーテーブル、ベッドに上がる際のスツールとしても機能する優れもの。高さや幅など使い勝手を考えて、デザインされているのでしょうね。

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2段ベッドの上部は、折りたたみ壁側に収納が可能で、下段のベッドはソファーとして使用もできます。洋服などを収納するスペースもあり、短期滞在を考えた構造です。

 

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部屋の広さとほぼ同じ大きさだというウッドデッキは、外を楽しむためのリビングとして機能し、晴れた日には日光浴やバーベーキューもできそうです。船に繋いで運河を移動することも可能な、オランダならではの工夫がされています。

 

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リノベーションのきっかけは、広告会社のキャンペーン企画だったそうですが、今後は短期のレンタルハウスとして、一般に貸し出されることになるそうです。

 

 

参照元 : Concrete bunker in the Netherlandstransformed into a tiny vacation home – dezeen