建築家 Robin Williams ( ロビン・ウィリアムズ )は、オペラ歌手であるパートナーと共に、世界各国を旅してながら数年間を過ごしました。長い長い旅路の後、彼が地元であるオーストラリアに設計したベース、『 Villa Marittima 』 は多くの建築デザイン賞を受賞し、世界中を魅了させることとなります。
『 Villa Marittima 』 は、ロビン氏自身が幼少期を過ごした、クイーンズランド州の美しいビーチ近くの実家で体感した、家の雰囲気や想い出からインスパイアされたデザインです。
海の色を感じさせる濃いブルーや、太陽が反射されたプールのターコイズブルーなど、時間帯によって色を変えるさまざまなブルーカラーが、ポリカーボネート製の壁に透過し、美しいコントラストを生み出す幻想的な空間となっています。
ポリカーボネートってなに?
ポリカーボネート製の壁を用いた建築様式が、数多くの建築デザイン賞で高く評価された 『 Villa Marittima 』 。
あまり聞き慣れないポリカーボネートという素材は、アクリル樹脂などと共に有機ガラスとも呼ばれる一種で、透明性・耐衝撃性・耐熱性・難燃性・寸安定性などにおいて、高い物性を示す物質だそうです。
多くはCDやDVDなどの電子機器、身近なもので言えば、航空旅客機の窓や哺乳瓶など、さまざまな身の回り品にも使われています。
三面をガラスで囲んだ暖炉、その背景に見えるプールは、彼が幼少期を過ごした、クイーンズランドの実家での体験を元にデザインされています。
広々とした真っ白の空間が、自然の力によってさまざまな様相を魅せる、美しく幻想的な世界観の邸宅です。
目の前に広がる絶景のオーシャンビューを、モダンかつパノラマチックに演出する、美しいコーナー窓のデザイン。ほんとにガラス付いているの !? というような、限りなく透明にちかい窓が印象的です。
光の透過を計算したガラスの角度によって、ユニークな錯覚を生み出す設計デザイン。非日常だけれども、プールという娯楽感が、シンプルな空間に楽しさや躍動感を感じさせます。
オープンに開いたプールは、太陽の光をたっぷりと透過し、キラキラとターコイズブルーに輝きます。
そのプールは、一階のフロアからガラス張りになっており、こちらの空間は深いブルーが、パープルとグラデーションに。ひとつの家なのに、さまざまな表情を表現している、魅力的な設計デザインです。
参照元 : Architect Robin Williams’ Australian Beach House Is a Minimalist Gem – HYPEBEAST , Houses Awards