韓国の建築デザイン事務所、Moon Hoon が手がけた月がモチーフの商業ビル。月は昔から人を惹きつける、不思議でロマンチックな魅力がありますが、このビルもそんな魅力を兼ね備えたデザインとなっています。
コンクリートでできたビルの正面には、三日月にかけた月と、その反対の暁月( ぎょうげつ )がデザインされています。夜ライトアップされると、そのサイドには星座が浮かび上がり、幻想的な景色を作り出します。
このビルにはコーヒーショップやギャラリー、オフィスが入居予定だそうで、その外観と同様に室内のデザインも独特です。
正面から見ると繋がって見えるのですが、実は2つのビルが並んでいます。
2つのビルの間には長い階段があり、それぞれのテナントへはこの階段を使って入るそうです。
2つのビルの屋上には、塀で囲まれたルーフトップテラスがあり、開放的な夜空を楽しめるようです。
テラスに開けられた小さなホールは、正面から見た時の星座です。
夜になると小さなランプが点灯し、それぞれの穴を照らすという、ユニークなデザインです。
建物の至る所にデザインされた、月のサークルデザインが美しいですね。
オフィスが入居予定の2階のテナントです。中には何やら不思議なサークルがデザインされています。
月のクレーターにも見えるこの半球の穴、天井からスポットライトのように、光を取り込むホールが開けられています。
ブルーにペイントされると、まるでそこは宇宙のようです。ユニークなオフィスデザインになりそうですね。
こちらは別室の内装。入り口ドアのカーブしている部分は、外から見た三日月のあの部分です。
カーブした部分に近づいてみると、キラキラとしたモザイクタイルが貼られています。奥はコーヒーショップのカウンターでしょうか ?
コンクリートが繰り抜かれた部分に、カフェへの入り口があります。
ロマンチックでイマジネーションたっぷりの、魅惑の商業ビルデザイン。なかなか珍しいデザインですよね !
近代的で宇宙を連想させる、美しい商業ビルは高陽市( コヤンシ )という、ソウルの北西に位置する街にあるそうです。都市化が進む街ならではの、斬新な建築デザインとなっています。
参照元 : Concave facades on twin buildings by Moon Hoon create moon-shaped indents – dezeen